12月の雪嵐は何とか乗り切れた街路樹は、今回の雨風には持ちこたえられず、柵を押し倒して我が家めがけて
ずどーん。
窓の外はジャングル。
とら(猫)は大きな音が怖いから部屋の隅っこへ。
その頃私は、GMATの無料トライアルテストを受けにニューヨークへ。
帰りの電車3時15分ニューヨーク発で、4時半にはプリンストンに帰れるはずだったのが・・・ 信号がだめになり、電気がとまり、途中で電車は立ち往生。列車内は非常灯だけになり、驚いたことに車内放送もほとんどなく、乗務員の姿も見当たらない。
数少ない車内放送から聞こえてきたのは、「残っている乗務員いたら来てください。」・・・
・・・お客さんは一気にざわめき、「え?乗務員 先に電車降りちゃってるわけ??!」
午後8時頃、車内がずいぶん騒がしくなってきたな・・と思ったら、なんと列車からお客さんが次々に逃げ出しています。外は雨風。電車が止まっているのは、泥々の丘の上。向こうには幹線道路沿いにはGalaxy Diner (レストラン銀河)が光ってる。
この時点で、乗務員の対応へのものすごい不信感、不安が募っていたから、私も「よし、続こう」
ということで、列車の間から逃げました。ドアも空かないので、車両と車両の隙間から鉄の鎖をつたって降りました。
(写真は外から見た様子)
そして一緒に逃げ出したアメリカ人、ロシア人、イタリア人とレストラン銀河で、ほっと一息。後から抜け出して来た人の話によると、その後警察が到着して、逃げ出す人を逮捕しようとしだしたとか。
大洪水の中、旦那さんが迎えにきてくれて、夜11時過ぎようやく帰宅。
と思ったら、折れた木の枝が電線にひっかかって、屋根の近くで火花が散っている。
火事になったら大変! で警察を呼んで、消防車が駆けつけて、大事を取って私たちは荷物をとりまとめて友人宅へ緊急避難。(避難先はこれまた暴風雨のため停電中)
翌朝、無事に家に戻り、大変おつかれさまな1日でした。
止まった車内に留まった方たちはどうなったか? 夜10時過ぎてから列車を牽引するための機関車が到着し、近くの駅からバスで帰宅したそうです。 水も食べ物も無い状態で特に赤ちゃんやお年寄りはどんなに大変だったか。
一方で私は自分自身の保身と、外国だということ、警官が逮捕しにきたという話で結構怖くなって、その場で何もできなかったことが、ショックでした。地震や津波などの被害に比べたらとても小さなことなのに、自分がその最中にあると、全然全体が見えなくなりました。また同じ状況になったら、どうするか、何ができるか。 ショック。
この電車での一件をエッセイに書いて英語のチューターに提出したところ、先生が「これ、絶対メディアにレポートすべきだわ!」と言ってくれ、彼女伝いでメディアと交通機関の当局にメールをしたところ、交通機関の方から謝罪文が無料切符つきで送られてきました。
立ち往生するのは仕方ないとしても、危機管理の対応が改善されることを強く願ってます。
この電車での一件をエッセイに書いて英語のチューターに提出したところ、先生が「これ、絶対メディアにレポートすべきだわ!」と言ってくれ、彼女伝いでメディアと交通機関の当局にメールをしたところ、交通機関の方から謝罪文が無料切符つきで送られてきました。
立ち往生するのは仕方ないとしても、危機管理の対応が改善されることを強く願ってます。